2013年6月23日日曜日

外貨MMFは必要か?

海外投資を行う際、日本の上場ETFや投資信託を買う以外に、ネット証券で直接外国株を購入する方法もあります。外国株を購入する場合は、対象とする株式の通貨(米ドルや香港ドルなど)に両替する必要があります。

しかし、外貨に両替してすぐに、お目当ての株式を購入するとは限りません。株価が割高なので落ちるまで待ちたい人もいれば、手数料を考えてある程度資金がまとまってから(100万円相当以上とか)購入するという人もいるでしょう。その場合、外貨をそのまま保持していても勿体ないからと、先に外貨MMFを購入する方法も考えられます。

外貨MMFとは、その通貨の安全債券(主に公社債)を中心に投資するファンドのことです。ほとんどの場合、格付けがトリプルA(米国債並の安全性)の債券で構成されています。ちなみにMMFは「マネー・マーケット・ファンド」を略したものです。

MMFの金利は、通常の外債ファンドに比べて低いですが、証券会社によっては1000円程度から購入できるうえ、投信のような購入手数料が掛かりません。また、売却益(為替差益)が非課税だというメリットもあります。その他の特徴については、外貨預金とFX・MMF・外国債券の比較というページに記しています。簡単に言うと、外債投信とFX(外為証拠金取引)よりも、ローリスクローリターンの外貨建て商品と言えます。

よって、今すぐ外国株式を購入しないけれど、とりあえず外貨MMFに変えておこうという人も少なくありません。現金で持っていても利息が付かないので、一見すると合理的な投資だと見れます。

但し、外貨MMFには問題もあります。確かに格付けの高い債券ばかりを組み入れられているので、元本割れするリスクは極めて低いのですが、為替変動に対しては無力です。即ち、外貨MMFを購入した時より円高が進むと、為替差損が生じるのです。

ですから、証券口座に入金した金(円建ての買付余力)を、即時、外貨MMFの購入に回す行為は、決して最善の方法だとは言えません。最終的に外国株に長期投資するつもりにせよ、人生何が起きるか分かりません。突然、災害や事故に巻き込まれて、お金が必要になる可能性は、誰にでもありえます。

2013年現在、米国はゼロ金利政策を続けていることから、米ドルのMMFの金利は年率0.1%程度に過ぎません。このようなわずかな金利を目当てにすると、もしもの時に大事な資産が為替差損を被っているリスクが生じてしまうのです。どう考えても、リスク・リターンが釣り合っていないです。

外貨MMFのわずかな金利などよりも、人生のリスクヘッジとして日本円で保持しておく方が、遙かに重要だと思いますよ。